香港地下鉄でクレジットカードを使う方法!空港から主要ホテルの移動方法も紹介

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「香港旅行、地下鉄が便利って聞いたけどクレカは使えるの?」
世界一の人口密度と言われている香港は東京の半分の面積、約700万人が暮らしています。そのため、香港は地下鉄を始めとした交通機関が非常に充実しており、乗り換えを含めれば主要な観光地はほぼ全て回れるといっても過言ではありません。

利用機会が特に多い地下鉄ですが、毎回わざわざ現金でチケットを買うのも面倒ですよね。(そもそもいくらのチケットを買えばいいか分からない) 香港の地下鉄では、日本のSuicaなどと同じ感覚でICカードが利用可能。さらに「VISAのタッチ決済」でも乗り降りすることが可能です。

そこで23年12月から香港の地下鉄でも対応が開始したVISAのタッチ決済の使い方や、利用できる場所についてご紹介します!

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香港地下鉄(MTR)とは

狭いエリアで各観光地が点在している香港ですが、経済や観光の中心となっているのが香港地下鉄(MTR)です。中心部の尖沙咀(チムサーチョイ)から約30分圏内にほぼ全ての観光地があるといっても過言ではなく旅行でもビジネスでも地下鉄はかなり重宝します。

そこで香港地下鉄(MTR)について、まずはその成り立ちからご紹介します。

香港地下鉄の歴史

香港に最初に鉄道が敷かれたのは今から100年以上前の1880年代、「100万ドルの夜景」で有名なビクトリアピークと経済の中心地、中環(セントラル)をつなぐピークトラムが整備されました。

香港地下鉄(MTR)は1979年に開通、97年の香港返還時には現在主要の緑の路線「觀塘線(カントウ)」、赤の「荃灣線(ツェンワン)」、青の「港島線(コウトウ)」の3ルートが開通していました。

郊外を走る電車など、複数の事業者が運営していましたが、2007年に合併を果たし、現在のMTRが香港一体の交通網を運営する形となりました。ちなみにMTRとは(Mass Transit Railway)の頭文字を取ったもので、直訳すると大量輸送鉄道≒地下鉄といった意味です。

香港地下鉄の路線図と主要な駅

香港地下鉄(MTR)は、全11路線、93駅を運行しており、観光地やショッピングエリアへのアクセスが非常に便利です。また、各駅では案内も英語と中国語で表示されているため、外国人観光客でも安心して利用することができます。

その中でも特に利用者が多く、観光地へアクセスが良い主要な駅をいくつかご紹介します。

尖沙咀駅(チムサーチョイ)

まさに観光の拠点。尖沙咀(チムサーチョイ)駅は内陸の九龍(カオルーン)半島にの沿岸側に位置し、夜景で有名な「アベニュー・オブ・スターズ」や換金やバックパッカーに有名な重慶大厦(チョンキンマンション)、水上警察署を利用した建設物で知られる「1881ヘリテージ」といった複合施設などがあり、香港旅行はまずここからという人も多いです。

九龍駅(カオルーン)

九龍駅は交通の要所で知られており、空港から市街地へ直通のエアポートエクスプレスの九龍半島側の駅です。恐らく九龍半島側にホテルを取った人は必ずといっていいほど利用する駅なのではないでしょうか。周辺には駅直結の「エレメンツ」というショッピングモールや、香港で最も高い展望台の「スカイ100」などがあります。また帰りの搭乗手続きや受託手荷物の受け入れが可能な「インタウンチェックイン」が可能なのも特徴です。

中環駅(セントラル)

名前の通り、海を渡った香港島側の主要駅で香港地下鉄や、エアポートエクスプレスの終点「香港駅」とも地下通路で繋がっているまさにターミナル駅です。周辺には香港地下鉄の本社ビルやアップルストア香港店、金運UPで有名な香港上海銀行など、まさに香港商業の中心を肌で感じることができる立地です。地下鉄の他にもスターフェリーで近くまでアクセスすることができるため、九龍半島に泊まっている場合は行きはフェリーで、帰りは地下鉄で、という楽しみ方もできますよ。

地下鉄の利用方法

香港地下鉄は日本のJRや地下鉄同様、現金を使って買う切符、又はオクトパスカードと呼ばれる香港独自のICカード、クレジットカードやトラベルパスといった乗り放題券など様々な乗り方があります。ここでは乗り方や注意点についてご紹介します。

時刻表

香港地下鉄には決まった時刻表がありません。というのも日本の地下鉄同様本数が非常に多く、赤いルートの荃湾(ツェンワン)線であれば2~5.5分間隔で運行しています。基本的にホームに行けばすぐ電車来る感覚なのでご心配なく。地下鉄に限らず香港の乗り物は時刻表の概念がなく、バスなどもすべて「〇分間隔で運行」と記載されているだけです。気長に待ちましょう。

乗り換えに不安な方は公式サイト、アプリで乗り換えや料金を確認することができます。日本未対応ですが「Train Trip Planner」の「Route Suggestion」から現在地と行先を入れることで、所要時間や料金、乗り換えなど複数プランから提案してくれるのでおすすめです。

MTR公式サイト | https://www.mtr.com.hk/en/customer/main/index.html

モバイルアプリ

MTR Mobile
MTR Mobile
開発元:MTR Corporation Limited
無料
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料金一覧

料金についても公式サイトやアプリの乗り換え案内でいくらかかるのか表示されますが、初乗りで5HK$~、子供は3.5HK$~と比較的リーズナブルに設定されています。参考までに利用者数が多い区間の料金をまとめていますのでご覧ください。

注意点

香港地下鉄では一つ注意点があります。それは「改札の感度が悪い」ということ。筆者もオクトパスカードで何度か接触不良があり、駅員も近くにおらずプチパニックということがありました。近くに駅員がいれば「タッチ、エラー」と伝えれば解決してくれますが、エラーになった場合そのままバーをくぐってホームへ行く人もちらほら、、。どうやら接触不良は日常的に起こっているようですね。

日本の改札と違いしっかりタッチしないと反応しないようですので、焦らず3秒程度しっかりタッチすることをおすすめします。

香港地下鉄で使える決済方法

現在、香港地下鉄で使える決済方法は切符・ICカード・クレジットカード・乗り放題券の4つです。乗り放題券は「エアポートエクスプレス」と同時購入で使えるもの等があります。対象の期間乗り放題になるチケットなので気になる方はぜひチェックしてみてください。

なぜオクトパスカードが使われているのか

数ある決済方法の中でも、旅行者含め一番使っている人が多いであろう「オクトパスカード」 初めて香港に行かれる方は耳なじみがないかもしれませんが、日本でいう交通系ICのような立ち位置で地下鉄だけではなく食事にショッピングなどこれ一枚で香港ステイは事足りる程使える所が多いのが特徴です。

モバイルアプリなどもあり、AppleWatchとも連携できるので4日以上など比較的長期で行かれる際には導入を検討してみてください。

オクトパスカードがいくら便利といえど、ショートステイの方やトランジットなどで数時間程度しか滞在しない方は少々めんどうな所もあります。しかし2023年12月に香港政府観光局が香港地下鉄でVISAのタッチ決済の対応をスタートしたことを通知。わざわざオクトパスカードを用意する必要がなくなりました。

利用できる駅

23年12月時点で対応箇所はまだ少なく一部の駅だけ利用できるという状況でしたが、24年の秋までには全駅の改札でVISAのタッチ決済を利用できるようにしていくとしています。またトラムなどに乗車の際も利用可能なので今後香港を訪れる際にはクレジットカード一枚で過ごせる日が来るかもしれません。

筆者が香港に行った24年3月時点では、香港ディズニーがある欣澳(サニーベイ)駅や青衣駅などビジネスや観光の主要駅で確認することができました。既に全駅で2箇所ほどは使える改札が設置されているということでしたが大抵一番端にあるので注意が必要です。

現段階では、まだ対応ゲートの設置数も多くはなく、
エアポートエクスプレス(機場快綫)やライトレール(輕鐵)、MTRバスは未対応となっていますが、2024年第3四半期までにMTR全駅への対応ゲート設置を目指しています。
注:MTRの各割引乗車券や香港特別行政区政府による公共交通機関補助金制度(シニア、障がいをお持ちのお客様など)は「Visaのタッチ決済」には対応していません。ご注意ください。

すでに香港のトラムも「Visaのタッチ決済」対応なので、トラム乗車の際にも是非。

引用 | 香港政府観光局

利用方法

利用方法は簡単で、VISAのタッチ決済マークがある青い改札にタッチ機能があるクレジットカードをタッチするだけです。見つけにくい場合は、利用できる改札の床に大きくVISAの青いシールが貼ってありますのでそれを目印にすると良いでしょう。

英語ですが詳細な乗り方についても記載があるので、気になる方は確認してください。
香港MTR Tap to ride with Visa!

市街地の普及状況

観光局が発表しているように、市街地ではトラムなどでもタッチ決済が使えるようになっていました。香港のバスやトラムは一律の金額なので乗り込むときにタッチするだけで非常に簡単です。

またショッピングモールなどでは、タッチ決済に対応している所多い印象。一般のレストランでも問題なく使うことができました。問題なのは茶餐廳といった昔ながらのお店などでは、現金のみ(オクトパスカードはOK)という所もまだまだ珍しくないため食べ歩きなどを計画されている方は、少し現金も用意しておくとベターでしょう。

まとめ

香港地下鉄MTRとVISAのタッチ決済の現状についてご紹介しました。今回の記事のポイントは次の通りでした。


人気の観光地とはいえ近年コロナなどによる観光客激減の影響もあり、今後さらにクレジットカードが使えるエリアが広がっていくと思います。以前行かれたことがある方もぜひクレジットカードでの旅行にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

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