【旅行者向け】中国でGoogleが使えない?使い方も解説!

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「中国ではGoogleのサービスを使うことができない」

旅行や留学などで中国を訪れる予定のある方でこんなことを聞いたことはないでしょうか。
結論として日本にいるときに当たり前のように使っているGoogle翻訳、Googleマップといったサービスをはじめ、さまざまなアプリは中国では使う事ができません

そこで今回はどうして使えないのかのその背景と
特に旅行者向けに中国で使えるサービスや翻訳、地図アプリを紹介していきます。

※すぐにGoogleを使うためのおススメサービスを知りたい方は「中国でGoogleサービスを使うためには」をご覧ください!

Googleが使えない理由

現在中国では、私たちが日常的に使っているGoogle、LINE、YouTube、Instagram、X(旧ツイッター)などのほとんどのサービスは使うことができません。

理由はいくつかありますが、一番大きな理由は中国政府による「検閲」が原因です。
政府はグレートファイヤーウォールと呼ばれる検閲システムで、政府に不利益となる情報や
言論を規制しています。検索エンジンに表示されないだけではなくSNSも検閲の対象となっており政府の意向に関する発言があった対象のアカウントは削除されるといった事態になっています。

グレートファイヤーウォールによる検閲

1998年、中国政府はインターネット上の情報監視、接続規制・監視を目的に検閲システムを導入。

英語名では”Great Wall(万里の長城)”と”Fire Wall”を文字って「グレートファイヤーウォール」と呼ばれています。香港・マカオなど特別行政自治区を除く中国全土へ張り巡らされており、中国国内に住む中国人並びに駐在員も含むすべての人を対象としたネットの検閲が行われています

Googleのサービスから始まり、SNSやLINEなどのメッセンジャーアプリも順次対象に。
ではなぜ中国政府はネット検閲を敷いているのでしょうか。その理由と背景についてご紹介します。

不利益な情報の規制

ご存じの通り中国は56の民族、約14億人からなる大国。中国共産党による社会主義の国家です。
中国政府に反発する動きや、批判的な考え方を未然に防ぐ必要があり
ネット上のそういった情報を自国民の目に触れさせないように情報の規制を行っています。

余談ですがこういった情報統制の話題は日本でも度々上がるかと思います。
かくいう私も「中国人は世界のニュースを知らない」というイメージだったのですが
最近ではwechatやウェイボー等の拡大により、国外に住む家族からの情報などで真実を知るケースも増えてきているとのこと。

また外国語に堪能な人であれば、VPNを駆使し直接海外のサイトへアクセス
情報を得ているという人もいるというのでそういった政府の思惑は完全には効力を発揮していないように思えます。

自国サービスの成長促進

2つ目に挙げられるのは自国内におけるIT企業の成長促進にためです。
建国以来独自路線を取っていた中国ですが、2000年代以降世界的なIT化の波に
一歩遅れてを取ってしまいました。

今や誰もが知る世界企業のGoogleやFacebookなども中国進出を考えていましたが
中国政府が規制したことで自国サービスの発展に寄与していきました。

そのおかげもあってか国内の独自アプリ「wechat」は10億人を超える利用者を獲得
中国最大手の検索エンジンサービス「百度(バイドゥ)」はGoogleに次ぐ世界2位のIT企業へと成長していきました。

中国でのGoogleの歴史

Googleの中国参入

2006年、Googleが上場してまだ2年というタイミングで中国市場へ参入、
中国最大手検索エンジンサービス「百度(バイドゥ)」に次いで全体30%シェアまで順調に利用者を増加させました。
しかし、民主化や少数民族問題など中国政府の望まない情報を非表示にする「自由校閲」に同意していたため、アメリカ国内の公聴会でバッシングをうけていました。

検索事業の撤退

Googleは巨大市場を獲得したい一方で、閉鎖的だった中国のネットワーク社会を解放する狙いがありました。しかし「自由校閲」を求める声が大きくなったことや国内外の人権活動のgmailへのハッキング行為が相次いだため校閲が行われていない特別行政区のGoogle香港版へのリダイレクトを決定。
事実上中国本土からの検索エンジンサービスの撤退となりました。

では中国でGoogleを使うためには、どのようすれば良いのでしょうか
おすすめを紹介していきます。

データローミング

まずはデータローミングを活用してネットに接続する方法です
結論ですが、私はこの方法を一番おすすめしています!
現地のネットを使用するものの、データローミングを活用すればGoogleを始めとした
各種サービスを使うことができます。

基本的に海外でデータローミングを利用したい場合は、渡航前に契約しているキャリアへ
「事前申し込み」が必要となりますが、申し込み不要のプランも出てきているので
今回はその中から2つ紹介します。

データローミングとは?
データローミングとは現在使用しているスマホへ、現地の携帯会社が提供している電波を利用してネットへ接続するサービスにこと。契約内容によっては、パケット定額が適応されず高額な通信料金が請求される可能性があるため注意が必要。

楽天モバイル (楽天)

まずご紹介するのは「楽天モバイル」です。
事前申し込み無しで毎月2GBまで海外でデータローミングすることができます
※2GB超過後は最大128kbpsで使い放題

また楽天モバイルで特に嬉しいのが専用アプリ「Rakuten Link」を使った
日本番号との国際電話が無料な点。海外から日本へ電話するときや、
日本の番号なら一緒に旅行をしている友人への通話も無料に。

旅行中は電話で連絡を取りたい方や、海外赴任中で日本の自宅に電話をかけたい方は
楽天モバイルがおすすめです!

ahamo (docomo)

次にご紹介するのは筆者も実際に利用しているahamo(アハモ)です。
こちらも事前申し込み不要で、世界91の国と地域で日本にいるときと同じ感覚
インターネットを楽しむことができます。もちろん中国を始め香港や台湾などでも
問題なく使えます。

こちらは通常プランの20GBをなんとそのまま使うことができ
海外でも残りのギガを気にすることなく使える点が特徴です。
もし仮にギガを使い切ってしまった場合でも最大1Gbpsで通信することができるため
「通信が遅すぎて調べものができない」なんてことにはなりにくいでしょう。


私も実際に香港へ旅行の際に、ahamoを使いましたが
到着後データローミングをonにするだけですぐに現地でネットを楽しむことができました。
地図アプリは位置情報を使うため意外とギガを使います。海外でも気兼ねなく、ネットを楽しみたい方はahamoがおすすめです。

香港シム

もう1つの方法としては、通称香港シムといわれる現地のシムカードを使うこと。
実は香港は歴史的背景もあり中国の「特別行政区」という扱いで、当局の検閲対象からは外れています
。筆者も先日香港で観光した際に、日本にいるときと変わらず普通にGoogleのサービスを使うことができました。

そしてその香港シムを中国本土で使う事でGoogle各種サービスを使うことができるというわけです。
現地に着いてシムカードを買う方法もありますが、おすすめなのは事前に購入しておく方法。
これなら到着してから探す手間もなく効率的に旅行や観光をスタートできますよね。

おすすめを貼っておきますので、気になる方はチェックしてみてください。
注意していただきたいのが「香港では使えないということ」です。
以前までは香港でも使えたようですが昨今の情勢の変化からか、使えないことが明記されていました。

Google以外のアプリ活用も視野に

近代化著しい中国では空港や駅を始め無料WiFiが使えることが多いです。
観光やショートステイであれば、中国の無料アプリを活用するのもありです。

地図アプリ

まずは観光では必須の「地図アプリ」について。

高徳地図
(GĀO DÉ DÌTÚ)

中国では鉄板の地図アプリです。中国のみの対応になるので、
ある程度中国語が分かる方向けになりますが「中国版GoogleMap」と言われるほど
直観的に操作できるためよく使われる中国語を覚えておけば、難易度はそこまで高くないです。

AppstoreとPlayストアどちらからもダウンロードできるので気になった方はぜひチェックしてみてください。

翻訳アプリ

続いて紹介するのは翻訳アプリです。
こちらも観光では欠かせないアプリですよね

Google 翻訳


ここに来てまさかのGoogleかと思いましたか?
実はGoogle翻訳は事前にダウンロードしておけば「オフライン」でも利用できるため
中国の検閲対象とはなりません。そのため旅行前にダウンロードしておけば何も問題なく使えるというわけです。

翻訳アプリ
(iPhoneの方のみ)

iPhoneの方であればプリセットされている翻訳アプリもおすすめです。
こちらはテキストの翻訳に加え、音声の翻訳や実際の会話を想定した
画面を2分割し向かい合わせでもそれぞれ画面が見れる機能などプリセットと思えない
クオリティのアプリです(筆者も毎日使ってます)

例えば現地でレストランに入ったときメニュー名が分からず困ることもあると思いますが
カメラモードを使えば書かれている文字を日本語に翻訳してくれる機能もあります
(性能はまずまずといったところですが、、)

こちらはプリセットで入っているアプリなので渡航前にぜひ触ってみてください。

まとめ

中国でのGoogleアプリが使えないわけと、
おすすめの回避方法について紹介してきました。

無料WiFiを活用できるスポットも多いため、ある程度中国語に自信がある方は
中国語のアプリを利用する方法もありますがこの記事を見ている方は
旅行観光で訪れる方が多いかと思いますのでやはりおすすめは、ahamoでデータローミングして
日本にいるときと同じ環境で旅行や観光を楽しむことだと思います

(駐在や留学など長期の場合は別ですが)


上記リンクより詳細を確認できますので、これから中国へ行かれる予定がある方は
ぜひチェックしてみてください! みなさんに良き旅行ライフを~