「香港エクスプレスの安全性は大丈夫?」
「LCCって狭いイメージだけど快適性は?」
「利用予定だけど評判が気になる」
香港旅行を計画されている方は一度は見たことがある紫色の航空会社“香港エクスプレス” 物価高や円安などで海外旅行のハードルが高くなっている中、移動費は少しでも安く抑えたいですよね。
そんな香港エクスプレスを検討している方へ向け、実際に利用した筆者の体験談も踏まえ手続きや荷物ルール、安全性など様々な面から香港エクスプレスをご紹介します!
- 香港エクスプレスの安全性、運航体制
- 香港エクスプレスの座席幅、ピッチ
- オンラインチェックインなど手続きについて
この記事をチェックすると香港エクスプレスのすべてが分かる完全ガイドになっています。ぜひ航空会社選びの参考に見ていってくださいね!
香港エクスプレスはどんな会社?

香港エクスプレスは香港を拠点とするLCC(格安航空会社)です。アジア圏を中心に就航していて日本からは14の都市から利用することができます。
- 石垣島や広島など地方空港からも就航
- 大手キャセイパシフィック航空の系列航空
- 運航の安全性がLCC部門で1位に
日本国内では地方空港を中心に毎年就航路線を増やしていて、その度に格安セールを行っています。片道3,000円程度で香港に行けるため「特別なサービスは必要としていない」という方にはとてもおすすめな航空会社です。
しかし安いけど安全性は大丈夫なの?と気になる方もいらっしゃると思います。そこで香港エクスプレスの運航体制や安全性についてもご紹介します。
キャセイパシフィック航空の系列航空
香港エクスプレスはキャセイパシフィックグループの航空会社です。普段の飛行機に乗らない方はあまり聞きなれないかもしれませんが、こちらも香港を拠点とするフルキャリア(従来の航空会社)です。
キャセイパシフィック航空は世界の格付けランキングでもJALに次ぐ5位の航空会社として、サービスや運航の品質など様々な項目で厳しい審査基準を設けており、高い水準でサービスの品質を保っています。

香港エクスプレスも同様に厳しい審査基準で運行されています!
安全性と運行実績
気になる安全性についてですが、香港エクスプレスも国際的な基準に則り運行されています。
2004年の設立以来、1度も重大な事故を起こしていないことや高い定時運行率(予定時刻の15分以内に到着)など様々な項目で評価され、格付けランキング(2025年度)ではLCC部門で1位の評価を受けました。
安全性や運航体制にについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
座席のピッチ幅は71cm

安全性は世界水準の香港エクスプレスですが、LCCと聞くと「狭い・不便」という印象を持つ方もいらっしゃるかと思います。
そこで親会社のキャセイパシフィックと実際に座席幅を比較してみます。
航空会社 | 座席 | ピッチ |
キャセイパシフィック | 223 | 81cm |
香港エクスプレス | 230 | 71~76cm |
※香港エクスプレス A321
飛行機の座席幅は「ピッチ」と呼ばれる距離で測られ、このピッチが広ければ広いほど快適な座席だということが言えます。香港エクスプレスは最も狭い機種でも大手と10cm程度の差なため「そこまで気にする必要はない」といえます。
もちろん搭乗するグループ構成や性別、体格によって感じ方はそれぞれだと思いますが極端に狭いということはありません。

ピッチ以外にも座席の場所なども快適性を決める重要な要素です!
快適に過ごすコツ
東京から香港行きの場合、片道で約5時間がかかるため、座席の快適性はとても重要な要素です。
- 座席ピッチ
- 座席幅
- リクライニング
座席ピッチの他にリクライニングができるかどうかも快適性を決める要素としてあります。しかしLCCの座席は倒せても数cm程(国内のピーチなどは倒せません)なため、自分で工夫する必要があります。
そこで筆者がおすすめしているのがネックピローやアイマスクといったトラベルグッズです。例えばネックピローは首に巻くだけではなく、腰のクッションとして使用可能。最近では空気で膨らませるタイプもあるため持ち運びにも便利です。
座席のピッチや機内での席選びについては、こちらの記事でより詳細に紹介しています。
荷物の持ち込みルールと注意点

安全性や座席のピッチなど快適性の部分について解説してきましたが、LCCで最も気を付けたいのが「荷物のルール」についてです。
LCCは格安で移動できる反面、荷物のルールは厳しく定められており搭乗前にチェックインカウンターで細かくチェックされます。また重量だけではなく、機内への持ち込み物についても注意が必要で最悪没収ということもあるので旅行前に確認しておきましょう。
手荷物のサイズ・重量制限
ウルトラライト | エッセンシャル | |
持ち込み手荷物重量 | 身の回り品1個(7kgまで) | 身の回り品1個(7kgまで) |
機内手荷物サイズ | 40cm(縦)×25cm(横)× 20cm(高さ)以内 | 40cm(縦)×25cm(横)× 20cm(高さ)以内 |
預入荷物重量 | 追加料金 | 預入荷物1個(20kgまで) |
預入荷物サイズ | 追加料金 | 最大158cm (縦×横×高さの合計) |
香港エクスプレスは4つのプランに分かれており、最も安いはプランは機内持ち込み(7kgまで)手荷物のみ。片道+3,000円で預入荷物(20kg)がつくエッセンシャルプランへアップグレードすることができます。

手荷物1つならウルトラライト、2泊以上ならエッセンシャルが結果的にお得です!
水は持ち込める?持ち込みルール
多くの方が気になる機内への持ち込み物ですが、飲食物は持ち込みすることができません。LCCは格安で運賃を提供しているため、機内での水や食料品で収益を上げる必要があるという背景があるためです。
その他持ち込み物のルールや荷物規定についてはこちらの記事で解説しています。
搭乗前に知っておきたいチェックイン情報

飛行機に普段乗らない方は、当日のチェックインなどの手続きについても気になると思います。
以前までは当日にチェックインカウンターにならび手続きということが一般でしたが最近ではオンラインでチェックインができる航空会社も増えてきました。
香港エクスプレスもオンラインチェックインに対応しており、手続きが済んでいれば預入荷物なしの場合そのまま保安検査に進むことができます。

香港エクスプレスは人気なので、普通に並ぶと30分以上かかる場合もあります
オンラインチェックインの流れと注意点
- オンラインチェックインは48時間前から75分前まで
- 同行者10名以上の場合はオンライン不可
- 公式サイト以外の予約はブラウザから手続き
オンラインチェックインは2日前(48時間前)から行えるため、何かとバタバタする出発当日に備えて早めに行っておきたいところ。
ただし、同行者が多い場合や予約の経路によっては公式サイト・アプリからオンラインチェックインできなかったりなどいくつか注意が必要です。
実際に筆者も香港エクスプレスを利用した際に、チェックインが上手くいかず問い合わせをした経験があります。実体験も含めてオンラインチェックインについてはこちらで詳しく紹介しています。
香港エクスプレスの評判は?

香港エクスプレスの安全性や手続きルールについてご紹介してきました。
香港行きの航空券を考えている人にとって「香港エクスプレスの評判」も気になる所ですよね。実際に利用した方の声をいくつかご紹介します。
LCCだけど好印象
LCCだけどとっても好印象
機内手荷物が7キロまで、2つまでの持ち込みなので制限エリアでたくさん買い物してきたゲストの方達がゲート前で荷物をまとめるのに苦労していました。その手荷物の多さがすごく機内がカオス状態。しかしそれを上の棚にテキパキと入れていくCAさん。時間通りに出発させようとする努力が見られて大変感心しました。
picotabiさん 4travel.jp「LCCだけどとっても好印象」より引用
機材によっては意外と広い座席もあり
スケジュール的に、仕事終わってそのまま空港へ行き搭乗できたので効率は良かった。また座席は思ってたよりもゆったりしていて膝も前の座席につかなかった。しかし香港からの機材は狭いのか膝は前座席についていた。
ましゅーさん 4travel.jp「機材によっては意外と広い座席もあり」より引用
香港エクスプレスを利用した方の声として機内サービスや、座席の広さについて「思っていたより良かった」という声があがりました。定時運行のためのオペレーションや使用しているエアバスA321は国内のLCCに比べシートピッチが若干広いため特に足元に広さを感じることが出来ると思います。
トータルで見ると割高になる
トータルで見ると割高になる
ドリンクサービスや機材はLCCとしては一般的なレベル。
カウンターでの日本語は対応不可でした。
この航空会社の一番の問題は、持ち込みの手荷物が価格に含まれていないことです。
比較サイトで見ると安く表示されますが、
手荷物枠を追加すると割高になるケースが多いです。
Pine83さん 4travel.jp「トータルで見ると割高になる」より引用
最安値の運賃タイプには気を付けましょう
LCCなので、なんのサービスもありません。
運賃タイプがいくつかありますが、最安運賃タイプを選ぶと、受託手荷物不可で、さらに頭上の棚の使用も不可になります。荷物は前の座席下の狭いスペースに入るものだけOKとなります、私はいつも小さなリュック1つで旅行するので、最安タイプの運賃を選びました。
piston39さん 4travel.jp「最安値の運賃タイプには気を付けましょう」より引用
一方でセールなどで安く航空券を手に入れた場合でも、追加の荷物や座席指定オプションで結果として割高になってしまう場合もあるため、宿泊日数やもっていく荷物料と相談しながら航空会社を選ぶのが良さそうです。

荷物の重量が不安な方は、市販の重量チェッカーを活用するのもありですよ!

香港エクスプレスのセール情報の探し方!

香港エクスプレスは頻繁にセールをおこなっていて、上手く活用すれば片道3,000円程度で香港行きの航空券を手に入れることも可能です。
ただし、口コミにもある通り追加料金などで結果的に高くなることもあるため、泊数が長い・荷物が多いなどの場合はフルキャリアの会社も併せて検討することでトータルの旅費をおさえることができます。
セール情報はアプリとメルマガ登録が鉄板!
特徴 | おすすめ度 | |
公式サイト | 最新セールをいち早く チェックできる | ★★★★★ |
公式アプリ | プッシュ通知で 即座に受け取りできる | ★★★★★ |
メルマガ登録 | 会員限定の 先行セールも | ★★★★☆ |
公式SNS | セール開始の 告知がある | ★★★★☆ |
旅行サイト | 複数のLCCセールを比較できる | ★★★☆☆ |
香港エクスプレスのセールは数に限りがある場合が多く、公開されてから数日で締め切りということも多々あります。そこでおススメしたいのが、公式アプリのダウンロードとメルマガの登録です。
公式アプリはプッシュ通知でセール情報を受け取ることができるため、いち早く確認することが可能。またメルマガでは先行セールや限定セールなども開催される場合があるため登録しておいて損はないです!

公式サイトの一番下のフォームからメルマガ登録ができます。
注意したい追加オプション
LCCは一定のサービスを提供しない代わりに、航空券を安く提供しています。しかし、航空券は安くても座席指定や荷物オプションを利用した場合結果的に高くつくこともよくあります。
追加料金がかかる項目とチェック項目を紹介しますので、航空会社選びの参考にしてください!
・座席指定(+\1,000~\5,000)
基本はチェックイン順で席を案内されますが、繁忙期や大人数の場合は席が離れる可能性があり
ます。特に小さいお子さんとの移動の場合は座席指定をした方が安全です。
・持ち込み荷物(+\1,000~5,000)
※ウルトラライトを基準に運賃プランで比較
セールは基本最も安いウルトラライトプランで案内されることが多く、機内への手荷物持ち込み1
個(7kg以内)のみとなるため、泊数が多い方は追加料金がかかります。追加手荷物の料金は予約時
やチェックイン時などによって変わるため注意が必要です。
・機内食(+300円~)
機内食がないため、必要な方は別途注文が必要になります。お水は約250円、小籠包やお粥とい
った軽食は約1,200円程度で購入可能です(2025年5月時点)機内でも購入できますが予約時に
購入した場合割引を受けることが出来ます。

経験上、セールを活用すればそれでも香港エクスプレスが安い場合が多い印象です。恐るべし香港エクスプレス!
まとめ:香港エクスプレスを上手に利用するために
香港エクスプレスの手荷物ルールやオンラインチェックインなどについて紹介しました。香港エクスプレスは「旅費は抑えつつ、ある程度快適に移動したい」という方にはピッタリな航空会社だと思います。
- 座席の指定方法や快適に過ごすコツを確認する
- 手荷物や持ち込み物のルールについて確認する
- オンラインチェックインなど手続きについて確認する
必要最低限のサービスだからこそ、ルールやコツについて確認しておくとトラブルなく楽しい旅行を楽しめる可能性がグッと高まりますよ!
航空券の手配が終わったら、通信環境についても確認していきましょう。特に海外ではスマホが使えないと食事やタクシーの支払い、地図アプリの使用などが十分に行えません。
元スマホ販売員でもある筆者が実際に香港で使ってよかったahamoについてこちら詳しく紹介しています。特にはじめての海外旅行を考えている方は必見ですよ!
「初めての香港エクスプレス完全ガイド|注意点・快適な座席の選び方など解説!」をもう一度見る!